おりもの対策

おりもの対策とは?

おりものの匂いや量の問題の原因として局所感染症や炎症があります。

炎症の場合には、膣内の細胞を検査することで、炎症の有無を容易に判断出来ます。

一方、局所の感染症の場合には、検査で判明する場合とそうでない場合があります。/

特に症状が「匂いが気になる」あるいは「量が通常よりも多い」というだけで、その他の症状がない場合、膣の細菌検査を実施しても、「異常」所見が得られない場合がよくみられます。

この大きな原因は、「異常」の定義に関係しています。

検査機関で実施する細菌検査の場合、病原菌の検査パネルと比較して、異常の有無(そして、細菌数)を判定します。

すなわち、腸内細菌のような「病原菌」が検出されたならば、症状の有無とは無関係に、細菌性膣炎の診断が下されます。

しかし、「病原菌」が検出されない場合には、「おりもの異常」がみられても、細菌感染症とは診断されません。

おりもの異常の原因となる細菌の具体的な菌名は判明していませんが、善玉菌である乳酸菌が減少した場合に、それらの細菌が増加することが示唆されています。

図 おりものの定義

このように、炎症症状がみられない場合、病気とは診断されにくく、医療機関に行ったとしても、「体質なので、上手に付き合うしかない」と言われることがよくあります。

原因となっている細菌を除去する方法としては、抗生物質(例:クロマイ)の投与があります。

しかし、この場合、膣内の細菌バランスも影響を受けるため、再発リスクは高くなります。

また、抗生物質を頻繁に使用した場合には、耐性菌が出現するリスクが高くなります。

耐性菌が出現した場合には、その後の治療に難渋します。

そのため、抗生物質に頼らない健康な膣内環境を維持することが重要です。

正常な膣内には細菌フローラが形成されており、乳酸菌が大多数を占めています。

乳酸菌が正常ならば、他の悪玉細菌が侵入したとしても、それらが増殖する余地はなく、健康な状態が維持されます。

「おりもの」の異常とは?

帯下(おりもの)は正常な女性でも見られる、主に子宮頚管からの分泌物です。

量が若干多くても、病気ではありません。

なお、正常の女性では月経周期に連動して、量が増減するのがふつうです。

おりものの「匂いが気になる」あるいは「量が通常よりも多い」が、その他の症状がない場合、医療機関で検査を受けても、「異常」所見が認められない場合がよくみられます。

実は、これは「異常」の定義に関係しています。

検査機関で実施する細菌検査の場合、腸内細菌のような「病原菌」が検出されたならば、症状の有無とは無関係に、細菌性膣炎の診断が下されます。

しかし、「病原菌」が検出されない場合には、「おりもの異常」がみられても、細菌感染症とは診断されず、治療対象にはなりません。

おりもの異常の原因として、多数の細菌があり、女性により大きくバラついており、その特定は困難です。

しかし、共通する事柄として、善玉菌である乳酸菌の減少が観察されています。

炎症症状がみられない場合、病気とは診断されず、医療機関では、「体質なので、上手に付き合うしかない」と言われることがよくあります。

原因となっている細菌を除去する方法としては、抗生物質(例:クロマイ)があります。

しかし、この場合、上述したように、膣内の細菌バランスも影響を受けるため、再発リスクは高くなります。

また、抗生物質を頻繁に使用した場合には、耐性菌が出現するリスクが高まります。

耐性菌が出現した場合には、その後の治療に難渋します。

そのため、抗生物質だけに頼らない健康な膣内環境を維持することが重要です。

正常な膣内には細菌フローラが形成されており、乳酸菌が中心となっています。

乳酸菌が正常ならば、他の悪玉細菌が侵入したとしても、それらが増殖する余地はなく、健康な状態が維持されます。

一方、病気が示唆される帯下の場合、最も多い原因は「膣炎」です。

その他の原因としては、「頚管ポリープ」、「膣部びらん」、「子宮癌」などがあります。

これらは婦人科で容易に診断がつきます。

但し、膣炎の場合には原因が必ずしも同定されるわけでありません。

そのため、医療機関に行っても、原因不明のため、「体質だからしかたがない」、「うまく付き合うしかない」等と言われ経験をされた方が多数居られます。

以下に、帯下の性状別に、原因と治療法を説明します。

帯下の特長や症状 原因および治療法
魚臭(なまぐさい)がする、灰色、量様々

細菌性膣炎が疑われます。膣炎の原因で最も多いもので、全体の40%を占めます。

細菌感染の原因が病原菌の場合には、検査で検出可能です。

しかし、いわゆる雑菌の場合には、検出困難なことが頻繁にあり、診断および治療が難渋することがあります。

治療の中心は、抗生物質(例:クロマイ)の膣坐薬や内服です。

抗生物質投与後では、膣内環境のバランスが崩れるため、再発率が高いのが特徴です(50%以上)。

そのため、健康な膣内環境を得るために乳酸菌の投与が推奨されます。

抗生物質を使用せずに、乳酸菌だけの治療を希望する場合には、投与する乳酸菌の量を増やす必要があります。

黄色っぽい、チーズやヨーグルト、酒粕粕のような成分、量は多くない

カンジダ症が疑われます。

これは真菌(カビ)の一種で、健康な女性の膣にもしばしば存在し、膣炎の原因の20%と言われています。

身体の抵抗力が落ちた時や抗生物質などを服用した際に繁殖して、膣や外陰部の炎症をおこします。

ステロイドの使用は症状を悪化させます。
治療は抗真菌剤の膣坐薬が中心です。

抗真菌剤での治療後には、健康な膣内環境を得るために乳酸菌の投与が推奨されます。

黄色く泡立つ感じ、量が多くなる傾向あり

トリコモナス膣炎が疑われます。

これは原虫とよばれる微生物で、性行為感染症の一つです。

診断は比較的容易に下されます。

治療法は膣坐薬や内服です。

治療後には、健康な膣内環境を得るために乳酸菌の投与が推奨されます。

水っぽい、時として膿性

クラミジア感染が疑われます。

性行為感染症の一つです。

クラミジア感染の診断は、比較的容易に下されます。

治療は抗生物質の内服です。

治療後には、健康な膣内環境を得るために乳酸菌の投与が推奨されます。

推奨使用法

【デリケートラインの匂いが気になる方】

ラクトフローラ内服:
1日2回各1カプセルを服用し、これを1ヶ月間継続します。
その後は、1日1回1カプセルに減量して2ヶ月間継続します。

Q&A

ウォシュレット症候群に関して

おトイレ後に、ウォシュレットを使い過ぎるとかえって皮膚炎を起こすことがあります。

また、十分に乾燥させない場合には、その後に雑菌が繁殖する好環境となり、感染症に罹りやすくなります。

ウォシュレットを使用する場合には、温風機能で十分に乾燥させる必要があります。

陰部・肛門部の乾燥にどれだけの時間が必要かのデータは承知していませんが、おトイレにて、空気タオルで手を十分に乾燥させるためには、最低でも10秒以上は必要です。

そのため、ウオシュレット使用後は、清潔なペーパーで水滴をぬぐい、乾燥機能を用いて10秒以上は乾燥させるようにしてください。

膣洗浄:イヤな匂いのおりもの対策として有効ですか?

回答はYESとNOの両方です。

膣から、イヤな匂いのおりものが出てくる、特に性交後に臭いがする場合、とても気になるものです。

膣洗浄を実施することで一時的に匂いが取り除かれます。
しかし、その後のケアをしなければ、すぐにまた同じ症状が再発します。

ですから、臭いをなくすため、あるいは和らげる目的で膣洗浄を実施する場合、アフターケアとして、乳酸菌を使用して膣内フローラが回復するようにして下さい。

これをしない場合には、細菌感染のリスクが高まり、以前よりも症状が悪化する可能性があります。

また、膣洗浄に伴う感染防止のために、使い捨てのものを使用して下さい。
残ったものは必ず捨てて下さい。

なお、健康な女性には膣洗浄は必要ありません。

膣洗浄2:生理後に膣洗浄してもよいですか?

一般的には、洗浄する必要あはりません。

生理後に血が混じったおりものがダラダラと続く場合には、膣洗浄を行うことでそれらを排出させることは可能です。

しかし、前述したように膣のフローラが影響を受ける可能性があります。

膣洗浄後、特に問題がない場合には継続使用されても問題ありませんが、これまでに細菌性膣炎等やおりものの臭いを繰り返し経験している場合には身体の抵抗性が弱い可能性があるので、乳酸菌でしっかりしたフローラが形成されるようにサポートする必要があります。

ご自分で判断に悩む場合には、メールにてご相談下さい。

性交後に強い臭いがするものが出てきます。なぜですか?

強い匂い、特に魚臭は雑菌が原因となっている可能性が高いです。

おりものが多量の場合には、一度、膣洗浄で洗浄し、その後、乳酸菌を使用することで、正常な膣フローラの回復が期待できます。

なお、細菌性膣炎のQ&Aでも記載しましたが、彼氏が雑菌の原因であるとは必ずしも言えません。

注)トリパノソーマ等でしたら、明らかにパートナーが原因です...。

乳酸菌を使用すれば、必ず治りますか?

絶対に治るお薬はありません。

しかし、これまでの抗生物質だけの治療と比較して、乳酸菌を使用することで優れた治療効果のあることが臨床試験で示されています。

また、再発率が低下することも分かっています。

なお、乳酸菌だけに頼るのではなく、食事に気を付けたり、身体全体の体力を回復させることも重要です。

また、本Q&Aで記載しましたように、ウオシュレットの使用や膣洗浄の使用に関しても注意が必要です。

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