膣炎治療・予防とプロバイオティクス(乳酸菌)

はじめに

膣炎とは膣の炎症で、成人女性の1/3が罹る、とても一般的な病気です。

成人女性に加えて、幼児や老人でも見られることがあります。

膣炎にかかると膣の組織は赤くなり、腫れて、かゆみ等の症状がみられます。

また、おりものが増え、悪臭がしたり、痒みや、やけるような感覚を感じます。

最も一般的な原因は細菌感染(全体の約40%)で、続いてカンジダ症(約20%)があります。

性交が原因の場合もあれば、性交を全くしていない状態でも、起こります。

膣炎は、生命に危険が及ぶような病気ではありませんが、「しつこい」病気です。

抗生物質で症状が一時的に緩和されても、半数以上の女性で頻繁に再発します。

膣炎は、放置した場合、自然に治ることはあまりありません。

ここでは膣炎の主な原因と症状・徴候、そして乳酸菌を用いた対策を説明します。

膣炎は不快で嫌なものですが、治療は可能です。

適切な治療によって快適な生活を過ごせるようなります。

1. 膣炎の原因

グラフ 膣炎の原因

腸内細菌のように、膣内にも細菌が住んでおり、乳酸菌は膣の分泌物を栄養素としています。

そして、乳酸を生成することで膣内を酸性状態に保っています。

膣内が酸性に保たれているならば、有害な細菌の増殖を防ぐ効果があります。

膣の酸性度が変化(即ち、pHが高くなる)すると、有害な細菌が膣内で繁殖するようになり、それらの細菌が原因となって、膣内に炎症が起きて、はれたり、おりものの量が増加したり、汚臭がするにようになります。

表 膣炎の原因の分類

医学的な原因
  • 抗生物質の使用(他の病気の治療で使用した場合)による、膣内善玉菌の消失
  • 経口避妊薬の使用
  • 膣の頻回の洗浄
  • 妊娠、直近の出産
  • 肥満や糖尿病
物理的な原因 膣の粘膜が損傷を受けたり、外部から悪玉細菌等が侵入した場合にも膣炎が発生します。
以下に代表的な例を示します。
  • 新しいパートナー
  • タンポンの使用
  • きついスラックス
免疫機能の低下 睡眠不足、ダイエット、ストレス疾病などによって感染に対する抵抗力が弱まると、膣内に感染が起き、また炎症が起こります。
  • 免疫(体力)の全般的な低下
  • 過度のストレス(睡眠不足、過労)
  • 栄養不良(食事のバランスが悪い場合等)
  • 重篤な疾患

2. 感染症による膣炎

膣感染症の代表的な原因を以下に示します。

細菌性膣炎 膣カンジタ症 トリコモナス膣炎
原因病原体 細菌 真菌 原虫
一般的な頻度 40% 20% 10%以下
症状 灰色または黄色の水っぽいおりものがあり、魚のような生臭い悪臭 外陰部の痒み、おりものが増加。悪臭はなく白色で「チーズ」状です。ひどい痒み、やけるような感じが主な症状で、外陰部が赤くなります(発赤) 痒みのある、黄緑色のおりもの。局所は赤くなり、またはれることもあり。性的交渉

3. 膣内の乳酸菌の役割

健康な女性の膣内にはデーデルライン菌という乳酸菌の仲間がいます。

これは膣を感染から守る善玉菌です。

この菌は乳酸を作り、そのおかげで膣の中はpH4~5くらいの弱い酸性状態が維持されます。

病原性のあるカンジダや細菌(感染症を起こす悪玉菌)は酸に弱いため、膣内を酸性環境に維持することで感染を防ぐことができます。

また、デーデルライン菌という「先住民」がいるお陰で新参者が侵入しにくい状態になります。

膣フローラの役割のまとめ

  • 酸の分泌による膣内pHの低下
  • 過酸化水素や殺細菌物質の産生 [殺菌作用]
  • 悪玉細菌との競合による増殖抑制

4. 膣フローラのバランスが崩れると…

乳酸菌はとてもデリケートな菌で、ちょっとしたことでも死んでしまいます。

例えば,風邪の治療で抗生物質の飲み薬を使うと、その影響を受けます。

歯医者さんでもらった抗生物質でも、膣内の乳酸菌が影響を受けることあります。

その場合、膣内が中性~弱アルカリ性に変化し、カンジダや悪玉菌が繁殖するのに好都合な環境になります。

膣内細菌のバランスが崩れた場合には、以下のような病気が起きる可能性が高くなります。

  • おりもの異常(異臭、色、量)
  • 細菌性膣炎、カンジダ症やアスペルギルス症といった感染症。
  • 妊娠に対する悪影響、例として、流産、早産、新生児低体重など。

5. 乳酸菌を用いた対策

細菌性膣炎の治療には抗生物質(多くの場合は、膣錠)が使用されます。

実際、抗生物質で高い効果が期待できます。

しかし、その一方で、抗生物質は悪玉菌だけでなく善玉菌も殺す場合があります。

抗生物質によって善玉菌も悪玉菌もいなくなった後、どちらが先に再生するか?

善玉菌が先に再生してくれればよいのですが、悪玉菌が先に増殖すると細菌性膣炎を繰り返すことになります。

事実、細菌性膣炎の再発率は50%を超えています。

このような理由から、抗生物質療法を補うものとして、乳酸菌(プロバイオティクス)を積極的に用いる方法が欧米を中心に実施されています。

最近では、米国の著名な医療機関である「メイヨー・クリニック」でもエビデンスの認められた方法として推奨されています。

私達は欧州で標準療法として使用されている乳酸菌製品を組み合わせることで、より高い効果の達成を目指しています。

なお、乳酸菌を再生させるためには、このように乳酸菌をサプリとして使用する方法に加えて、生活習慣、特に食生活の改善や衣服を通して免疫力/抵抗力を高める必要もあります。

具体的には、栄養のバランスのとれた食事をすること(ビタミンや微量栄養素を十分に補給することで、免疫力UP)、睡眠を十分にとること(体力低下防止)、通気性の良い服装を着用すること(悪玉菌が好む、空気の淀みを防ぐ)、過労やストレスを避けるないこと(免疫への悪影響防止)、などが挙げられます。

【参考】

薬剤以外での治療が重要な役割を果たす病気として糖尿病があります。
糖尿病の治療は食事療法、運動療法そして薬剤療法の組み合わせで行われています。
女性の膣の病気も、医薬品だけに頼るのではなく総合的なアプローチが求められます。

6. ラクトフローラとは?

ラクトフローラとは、細菌性膣炎の治療および予防を目的に開発された乳酸菌製品です。

ラクトフローラには、健康な女性から取り出された2種類の乳酸菌が含まれています。
また、膣内の上皮細胞への付着性、定着性が高いことが示されています。

グラフ 乳酸菌の細胞への付着実験

グラフ 乳酸菌の細胞への付着実験

病原菌の成長を抑制する乳酸が産生され、本来の環境である酸性状態が回復される効果があります。

本品には、特殊な炭水化物(ラクチトール)が添加されており、善玉菌にのみ栄養が与えられます。

病原菌はこの炭水化物を利用することができません。

ラクトフローラは、抗生物質のような殺菌作用に依存することなく、悪玉菌が生存できる環境をなくします。

内服タイプのラクトフローラにも2種類の乳酸菌が含まれています。

本剤は経口投与(内服)製品のため、長期の使用に適しています。

効果はラクトフローラに類似していますが、内服のため、効果発現までに3週間前後を必要とします。

まとめ

  • 乳酸菌が膣の内面を覆うことで、悪玉菌が増殖する場所が無くなる。
  • 膣内を酸性に保つことで、悪玉菌の増殖が困難になる。
  • 生体の自浄作用を回復させるため、長期の効果が期待出来る。

推奨使用法

ラクトフローラおよびラクトフローラ内服に含まれている乳酸菌は女性の膣上皮細胞に付着する能力が高いものです。

しかし、その一方で、女性の細菌フローラは各個人で異なっており、全く同一の細菌フローラというものはありません。

どの乳酸菌が最適かは、実際に使用してみなければ分からないのですね。

トライアルエラーで一つずつ試した場合には、最適な乳酸菌を見つけるまでに数週間以上が必要であり、また費用も高くなります。

そのため、私達は最初から複数の乳酸菌を使用することが最も合理的であると考え、これを推奨しています。

具体的には、膣内投与で2種、経口投与で2種の合計4種の乳酸菌を使用します。

以下に症状別に推奨される乳酸菌使用方法を示します。

【症状が強い方】

ラクトフローラ ラクトフローラ内服 その他
1日1カプセルにて6-10日間
その後、必要に応じて、3日に1回、そして1週間に1回と使用回数を減らす。
1日2回各1カプセルにて1ヶ月間。その後、1日1カプセルに減量して2ヶ月間 抗生物質との併用が原則

【症状が弱い方】

ラクトフローラ ラクトフローラ内服 その他
1日1カプセルにて6-10日間 1日1カプセルにて3ケ月間

【おりものの匂い、量などが気になる方】

ラクトフローラ ラクトフローラ内服 その他
1日1カプセルにて6-10日間 1日1カプセルにて1ヶ月間

【再発予防】

ラクトフローラ ラクトフローラ内服 その他
1日1カプセルにて3月間

【抗生物質による治療との併用】

クロマイが処方されている場合
クロマイでの治療終了後から、ラクトフローラおよびラクトフローラ内服の使用を開始します。クロマイは乳酸菌を殺す作用があるためです。
フラジールが処方されている場合
フラジールは乳酸菌に対して殆ど影響がないため、フラジールとの併用は問題ありません。

【使用禁忌】

ゼラチンアレルギーのある方。

本剤のカプセルの原料はゼラチンです。
ゼラチンアレルギーのある方は使用できません。

※ゼラチンアレルギーの発生頻度はまれです。(1%以下)

Q&A

全般

桿菌、球菌とは?

これは細菌の形態(外形)を表現したもので、顕微鏡で細菌を観察した場合、細長い棒状に見えるものは桿菌(かんきん)と呼ばれ、丸い形をしたものは球菌(きゅうきん)と呼ばれます。

どちらかの形態がよいということはありません。

桿菌としては、ラクトバシラス属やビフィドバクテリウム属など。
球菌としては、エンテロコッカス属、ラクトコッカス属、ペディオコッカス属、リューコノストック属など。

Q. 乳酸菌の使用の開始から、どのくらいで効果が現れますか?

症状の程度によっても異なりますが、通常1週間程度で効果が現れます。

症状が改善しても、悪玉菌の一部が腟内に残っている場合が多いので、根気よく徹底した治療が必要となります。

症状が改善したからといって乳酸菌の使用を中断しないでください。

Q. 副作用はありますか?

膣剤:

使用部位に熱感、刺激感、かゆみ、発赤(ほっせき)、痛みが起こる場合があります。

症状が現れた(または強くなる)場合や症状が悪化した場合には使用を中止してください。

これらの症状はゼラチンに対するアレルギーの可能性があります。

経口剤:

副作用は報告されていません。

Q. 医療機関を受診したことがありませんが、使用してもよいですか?

推奨できません。
最初のステップとしては、医療機関にて診断を受け、標準療法お試し下さい。

標準療法との併用、および標準療法では残念ながら十分な効果がみられなかった患者様、あるいは、再発防止を目指す患者様には乳酸菌が適応となります。

Q. 細菌性膣炎の再発を防ぐにはどうすればいいですか?

悪玉細菌は体の免疫機能が落ちたときに繁殖しやすくなります。
日ごろの健康に気をつけ、バランスの取れた食事と十分な休息をとって下さい。

また、細菌は温かく湿った場所を好みます。
下記の対策を行いましょう。

  • 普段から通気性のよい下着を着用しましょう
  • 濡れた下着や湿った衣類はなるべくすぐに着替えましょう
  • 入浴、水泳の後等は、外陰部をよく乾かしましょう
  • おりものシート等を使用するときは頻繁に交換しましょう
Q. 細菌性膣炎にかかっているときに性交渉をしても大丈夫ですか?

パートナーに感染する恐れはあまりありません。
しかし、細菌性膣炎の治療期間が延長したり再発率が高くなります。

Q. 細菌性膣炎により不正出血になりますか?

細菌性膣炎と不正出血が同時に起こる方もいらっしゃいますが、細菌性膣炎が原因で不正出血が引き起こされることはほとんどありません。

細菌性膣炎発症の際におりものに血が混じる場合もありますが、その場合、細菌性膣炎以外の他の疾病の可能性も考えられますので、医師の診療を受けるようにしてください。

Q. 細菌以外の原因による陰部の匂いは?

匂いが明らかにおりものの場合には細菌感染が疑われます。

しかし、匂いが陰部周辺で、必ずしもおりものが原因ではない場合は以下の原因が考えられます。

考えられる原因に対して地道に対応する必要があります。

【原因1】

身体の他の部分(例:脇の下)におけるように、陰部や陰毛に付着した雑菌が繁殖し、匂いを発している。

また尿などの排泄物、恥垢、おりものが充満しているため。

特に、細菌は、湿度が高いと繁殖します。

問題となるのは陰毛表面に付着した細菌で、これを完全に取り除くことは容易ではありません。

【原因2】

陰部にアポクリン腺が存在する場合があります。

布で覆われているため換気が悪く、腺からの分泌物や汗および尿が下着内で蒸れ、それらが匂いの原因となります。

【対策】

毛を全体的に短くし、量を減らす。

手っ取り速い方法は、陰毛をはさみで整えて量を減らします。

レーザー脱毛は即効性があります。

ただし、十分な効果を得るために、反復して実施する必要があるかもしれません。

毛が少なくなると、尿やおりもの、経血が毛につきにくくなります。

また、拭きとりやすくもなります。

日常生活では、「通気のよい綿素材の下着を履く」、「下着をこまめに替える」ことがあげられます。

一日に2-3回交換するぐらいの気持ちでお願いします。

なお、おりものシート等は通気が悪くなり、蒸れの原因となりますので、避けた方が無難です。

通常のボディーソープや石鹸は使用せず、デリケートゾーン専用のものを使用してください。

アポクリン腺の除去に関しては、専門医での手術のみがお薦めできる方法です。

Q. 健康ですが、使用してもよいですか?

使用しても問題ありません。

健康な方が使用すると、膣内環境がより好ましい状態となります。

その結果、おりものの量が少なくなったり、色が透明になるなどの効果がみられます。

Q. 彼氏も治療を受ける必要がありますか?

細菌性膣炎が男性に感染することは殆ど報告されておらず、性感染症には分類されていません。

Q. 膣洗浄は効果はありますか?

膣を水または洗浄剤で洗浄することにより、膣の自然な保護環境が障害を受けます。

その結果、嫌気性細菌が過度に増殖して、細菌性膣炎が発症する場合があります。

また、膣は自己洗浄能力を有する臓器のため、頻繁に膣洗浄する必要はありません。

但し、細菌性膣炎の症状が発現して、不快なにおいがしている場合等には適度な回数の膣洗浄は有効な方法です。

しかし、清潔な洗浄剤を使用して、その後に乳酸菌を投与するなどアフターケアが重要です。

膣洗浄剤は使い捨てタイプを使用してください。

残った膣洗浄剤に雑菌が繁殖する場合があります。

Q. 細菌性膣炎と細菌性膣症は、異なるものですか?

膣の細菌フローラの乱れによる不快な症状の状態は、細菌性膣症と呼ばれます。

一方、同じく細菌が原因でも炎症の反応がみられる場合には、細菌性膣炎という言葉が使用されています。

そのため、細菌性膣症は細菌性膣炎のカテゴリーの一つです。

このホームページでは、一般的によく使用されている細菌性膣炎という言葉を使用させていただいています。

Q. 食事と症状に関係はありますか?

これまでに実施された研究で、一定の関係の存在が示唆されています。

具体的にはカルシウム、ビタミンE、葉酸などを多く摂取する女性は、症状が軽くなる傾向があります。

その一方、脂肪をたくさん採った場合には病気が再発するリスクが2倍高くなります。

Q. 乳酸菌はカンジダ膣症に効果はありますか?

乳酸菌がカンジダ菌に対して直接効果を有するわけではありませんが、間接的な効果は期待できます。

カンジダ症に対しては、カンジダに感受性のある抗生物質で治療を行うことが第一選択となります。

乳酸菌の使用は、膣内フローラを正常に保つことで、再発を防止することが目的です。

なお、乳酸菌のカンジダ症に対する治療効果を検討した臨床試験は報告されていません。

ネットにて一部効果があるように記載されているようですが、科学的なエビデンスに基づくものではありません。

もっとも、エビデンスがないからといって、その治療効果を完全に否定するものではありません。

Q. 膣炎を繰り返すのは、彼氏のせいですか?

細菌性膣炎は、性病ではありません。

細菌性膣炎の女性とそのパートナーの男性の細菌検査を実施したところ、女性の膣内の雑菌と男性の陰部の雑菌との間には明確な関係は認められていません。

その一方で、性交が細菌性膣炎の重要なリスク因子であることも事実です。

では、なぜそのようなことが起きるのでしょうか?

残念ながら詳細は不明ですが、性交により男性の陰部という異物が膣内を刺激することで膣内環境が乱れ、その結果、雑菌にとって有利な環境が生まれているようです。

これは、女性の膣の抵抗力が弱いためです。

乳酸菌を使用することで膣フローラを健康な状態に回復させることが出来、抵抗力が高まります。

Q. 乳酸菌を使用すれば、必ず治りますか?

絶対に治るお薬はありません。

しかし、これまでの抗生物質だけの治療と比較して、乳酸菌を使用することで優れた治療効果のあることが臨床試験で示されています。

また、再発率が低下することも分かっています。

なお、乳酸菌だけに頼るのではなく、食事に気を付けたり、身体全体の体力を回復させることも重要です。

また、おりもの対策のQ&Aで記載しましたように、ウオシュレットの使用や膣洗浄の使用に関しても注意が必要です。

Q. 治療により、膣炎やおりもの臭いが治ったら、もう大丈夫ですか?

膣炎や雑菌の増殖の再発は、これまでの抗生物質療法では半分以上の人に見られます。

すなわち、治療により一時的に回復しても膣フローラは完全には回復していません。

また、少数の雑菌は残っています。

そのため、それらの影響をなくすためにも、治療開始から3月間は治療を継続することが推奨されます。

なお、症状がみられなくなった後の膣挿入型の乳酸菌の使用頻度は3日に1回に減少させることが出来ます。

内服型は1日1回の継続をお願い致します。

Q. 乳酸菌により感染の危険はありませんか?

感染が見られない女性が乳酸菌を使用することで、治療を必要とする感染状態となることはこれまで報告されていません。

また、膣やデリケートゾーン以外の場所においても、乳酸菌が原因となる感染症は殆ど報告されていません。

Q. どのようにして、製品が製造されていますか?

製品は次のようなプロセスで製造されています。

  1. 乳酸菌の分離
  2. 好ましいの乳酸菌の選択
  3. 種乳酸菌の作成
  4. 子乳酸菌の作成(これが通常の生産で使用される)
  5. 培養により、乳酸菌を増やす
  6. 洗浄(不純物の除去)
  7. 凍結乾燥
  8. 安定化させるための添加剤を加える
  9. カプセルに封入
  10. 包装、出荷

それぞれのステップで、不純物検査を実施し、(国際的な)基準値以下または検出限界値以下であるかを確認します。

Q. ラクトフローラ製品の保存方法は?

ラクトフローラは室温(25度まで)での保存が可能な製品です。

そのため、室温が極度に高温にならない限りは、室温保存で問題ありません。
(春、秋、冬)

但し、近年の夏のように連日35度を超えるような日が続く場合、特に室温はそれ以上になることが予想されます。

そのような状況では製品の品質を担保することが困難です。

そのため、夏期においては冷蔵庫で保管することを推奨しています。

なお、製造直後の製品には添付文書に記載されている数よりも数倍の乳酸菌が含まれています。

その後、乳酸菌数は経時的に減少し、有効期限までには添付文書に記載の乳酸菌数にまで減少します。

しかし、冷蔵庫(2°C~8°C)にて保存することで、その減少率を低く抑えることが可能です。

使用方法

Q. 乳酸菌膣カプセルの挿入のタイミングは?

なるべく就寝前に使用してください。

カプセルは腟の中で10分以内に溶けて液状になります。

そのため、身体を起こした状態だと薬剤が腟外にもれてしまうことがあります。

従いまして、就寝前にベッドに横になり使用することをお奨め致します。

Q. 乳酸菌の使用中に、ステロイドやかゆみ止めクリーム剤を使用もよいですか?

対症療法としてステロイド配合やかゆみ止めクリームを使用することは可能ですが、乳酸菌の治療効果が正しく判断できなくなる恐れがあります。

Q. 生理中に使用してもよいですか?

膣剤:

生理中は乳酸菌が洗い流され、効果が十分に得られない場合があるため、使用しないでください。

また、使用中に生理になった場合は使用を中止してください。

乳酸菌は連続して使用するのが好ましいため、生理予定日を考慮して治療を開始して下さい。

なお、使用を中断して残った乳酸菌は使用期限内であれば次の機会にご使用可能です。

経口剤:

生理とは無関係に服用することが可能です。

Q. 乳酸菌のベストの投与経路は?

乳酸菌の投与経路として理想的な方法は膣に直接投与する方法です。

この方法では短期間に乳酸菌が増殖してフローラの回復が期待されます。

ただし、生理期間中は投与が不適切であったり、まれにカプセルの成分に対して炎症反応が起きる場合があります。

新しい投与経路として経口(内服)があります。

この場合、経口で投与した乳酸菌が膣で認められており、乳酸菌が膣へ移動することが示されています。

また、そのような直接な作用に加えて、投与した乳酸菌がなんらかの全身性の免疫反応を引き起こして膣内に生息する乳酸菌を活性化することが示唆されています。

詳細に関しては今後の研究を待つ必要があります。

経口投与なので生理期間とは無関係に長期間連続投与することが可能です。

このようにそれぞれの投与経路には一長一短があり、どれが一概に良いとか優れているとかを言うことは出来ません。

患者様の状態に合わせて選択する必要があります。

Q. ラクトフローラ内服の服用タイミングは?

厳格な決まりはありませんが、食後ではなく食前の胃pHが過多に分泌されていない時の服用が推奨されます。

ラクトフローラ内服は胃酸から保護されるように製造されていますが、それでも胃のpHが低くくない時の服用が好ましいです。

Q. 抗生剤と乳酸菌の併用使用

抗生剤と乳酸菌を併用することで、抗生剤の効果がより高くなります。

細菌性膣炎では、膣内にバイオフィルムという膜が形成されています。

悪玉細菌はそのバイオの下で増殖しています。

抗生剤はこのバイオフィルムを通過することが出来ないため、バイオフィルムが存在する場合には、膣内投与された抗生剤は十分な効果を発揮することが出来ません。

そのため、医療機関では膣洗浄を実施して、バイオフィルムを取り除いてから抗生剤を投与して薬剤の効果が得られるようにしています。

乳酸菌はこのバイオフィルムを取り除く効果があるため、抗生剤の効果が高まることがこれまでの研究で示されています。

従いまして、抗生剤と乳酸菌の併用が推奨されます。

妊娠、授乳、家族

Q. 乳酸菌を妊娠中に使用してもよいですか?

特に経口剤は問題なく使用できます。

膣剤では、生理がないためにカプセル片が膣内に溜まる方がいます。

そのため、長期の使用は避けるようにして下さい。

Q. 妊娠中に細菌性膣炎になった場合、赤ちゃんに影響はありますか?

細菌性膣炎と妊娠との間にはマイナスの関係があり、早産、低体重。流産などの好ましくない結果となる確率が高くなります。

妊娠の場合には、不必要に抗生物質を使用することが出来ないため、経口乳酸菌の長期投与が推奨されます。

Q. 授乳をしていますが、乳酸菌を使用して良いですか?

問題なく使用できます。

Q. 細菌性膣炎は子供や家族に感染しますか?

下着やタオル等の共有によって感染するおそれがあります。

タオルを共有しない等の対策を行ってください。

また、細菌性膣炎は性交渉によって再発率が高くなります。

そのため、感染中は性交渉を避けて下さい。

Q. プールなどで子供が感染することはありますか?

プールや温泉で感染する可能性は非常に低いと考えられます。

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